備忘録 学び

たった一言が心に残る。“社会の崩壊は個人から始まる” 私たちの小さな選択が社会を守る。

「なんとなくモヤモヤする」「社会がギスギスしてきた気がする」。そんな違和感を抱くことありませんか?

あるSNSの投稿が、私たちの中にある“言語化できない感覚”に、明確な言葉を与えてくれました。


▼ SNS投稿の紹介

When my mother first moved to Japan, she tried to jaywalk while pushing a stroller on an empty residential street. She was immediately stopped by an old, well dressed Japanese man who solemnly told her in perfect English "the downfall of society begins with the individual."

母が日本に引っ越してきたばかりの頃、ベビーカーを押しながら閑散とした住宅街の横断歩道以外の場所を渡ろうとしました。すぐに身なりの良い年配の日本人男性に呼び止められ、彼は完璧な英語で厳粛に「社会の崩壊は個人から始まる」と言いました。

これは、ただの信号無視に関するコメント以上のものを語っています。
彼にとって、閑散とした通りを渡ることではなく、「すべての小さな行動に重みがある」という世界観の反映でした。

※当該ポストに関するリンク:https://x.com/arrtnem/status/1865186957522858034


▼ 「共同体感覚」が語るもの

この投稿を読んだとき、私はアドラー心理学における「共同体感覚」という言葉を思い出しました。

——自分の行動が、見えないところで誰かとつながっていると感じられる感覚。

信号を守るという行為が、「ただのルール順守」ではなく「社会の安定に対する無言の敬意」であるとすれば、それはまさに共同体感覚そのものです。

日本の社会には、こうした感覚が確かに息づいていたはずです。けれど今、その糸が少しずつ緩んでいるようにも感じます。


▼ ほんの小さなズレが、大きな歪みを生むことがある

この言葉が強く心に残りました。

自分一人くらいなら、少しくらいなら。そんな油断が、次の誰かの無関心を呼び、やがて社会の輪郭そのものがぼやけていく。

その時、見えない糸は静かにほどけていく。

たとえばベビーカーを押していたお母さんには、「赤ちゃんの安全を最優先にしたかった」という事情があったかもしれない。

でも、その男性が伝えたかったのは、もっと大きな問いでした。

「私たちはこの社会の目に見えない糸を守るのか、それともほどいてしまうのか?」


▼ 社会の安定とは、名もなき個人の“品格”によって守られている

この投稿に描かれた紳士は、一人の市民に過ぎません。

でも彼の言葉は、社会という見えない構造をそっと支える柱のようだと私は感じました。とても知性を感じます。

“ルール”や“規律”というと、堅苦しいイメージを持たれるかもしれません。

でも、私たち一人一人の小さな選択が、社会の風景をかたちづくっている……

その選択には、「静かな品格」が必要なのかもしれません。


▼ 最後に:ほんの小さな選択が、社会を守る力になる

「社会の崩壊は個人から始まる」

この言葉は、私たちを脅すためではなく、目覚めさせてくれるためにある。

見えない糸を切らないように、今日の行動を丁寧に選ぶ。

そんな気づきをくれる投稿でした。

この言葉を、私はこれからも忘れずに心に留めておきたいと思います。

ここまで読んでくれて ありがとう!

それじゃ またね!

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